「え?」


「だから、好きな奴‥いる?」


この前のお礼にアイスでもおごるから、と甘い誘惑に誘われ、のこのこついて来てしまったせいなのか、


「聞いてる?」


「え‥、あ!うん!」


あたしは今、窮地にいた。


――2時間前。


「―え~?今日都築くんと二人で帰るの?」


「うん、アイスおごってくれるって言うから★」


「藍子~都築くんは友達として仲良いのはわかるけど、都築くんは明らかあんたのこと好きだからね?そこんとこきっちりしないと。」


「‥わかってるよ。」


「この間まで佐々木のこと好きかどうかわかんないとか言ってたし、情に流されんなよ?」