~Night Story~或る新人ホストの物語

その日からオレは暇を見つけはキャッチに出るようにした



学校の無い日は店の近くで声をかけていく



最初のうちは声かけても無視されるのが当たり前だった





色々考え、どんな風に声かければ食いつくか


どんな会話なら盛り上がるか



試行錯誤の毎日だった





キャッチに正解は無い




良く言えば臨機応変に、悪く言えば行き当たりばったりでやってみる



それしかなかった




結果ケータイのメモリーの大半が女の名前で埋め尽くされたけど







まぁ大半は電話に出なかったりアド変えられたりしたけど






それでもこの頃のオレには大収獲だった―