「充兄ちゃんーーーー!!!」
あたしは嬉しさのあまり充兄ちゃんに抱きついた。
「千夏!久しぶり!!でっかくなったなぁ!!」
充兄ちゃんはあたしの頭を撫でながら言った。
あたしは涙が出そうなのをこらえながら充兄ちゃんにしがみついた。
やっと・・・
やっと会えたんだ・・・
「帰ってくるの来週じゃなかったっけ?」
猛が冷静に言った。
「帰ってくるの知ってたの?!じゃあ教えてくれたらよかったのに!!」
あたしが猛に言った。
「・・・すまない」
猛は何故かバツの悪い顔をした。
「へぇーこれが例の充兄ちゃんかぁ・・・」
横から咲と優奈が来た。
「そう!!充兄ちゃん!これあたしの友達の咲と優奈!」
「どーも☆」
「こんにちは♪」
咲と優奈が交互に挨拶すると後ろから日向がやってきた。
「充兄ちゃん!!」
そう。
日向も充兄ちゃんを知ってる。
あたしと猛と日向は幼稚園から同じだから充兄ちゃんとは結構一緒に遊んだ。
「日向!久しぶり!見ない内にめちゃくちゃでかくなってるじゃんか!!」
「でしょ?それにしても急になんで帰ってきたの?」
あたしが日向と充兄ちゃんとの会話を遮って言った。


