「元々次期当主候補だった美咲に気に入られたから仕方なく付き合っていたんだろ…お前は」 雹は鋭かった…大体の事を正確に言い当てた。 「俺と美咲は…条件付きで付き合っていたが…それにお嬢は関係ない…」 俺が想いを偽っているとしても…それは必要なことだて確信している。 だから俺は偽り続ける。 「本当にっ!!可愛くねぇ奴っ」 雹はそれだけ言うと来た場所(窓)から身を乗り出した。