「な、に言い出す」 日記に目を通すのを中断して話しに耳を傾けた。 「お前の様子見ればすぐにわかる…お前が本気で惚れてんのは…今も昔もお嬢(美鈴)だけだろ」 雹の言葉に嫌な汗をかいた気がした。 「なに言い出すのかと思ったら…馬鹿馬鹿しいこと言うなよ」 「馬鹿なのはお前だろ…陵。何時まで偽り続けるつもりだ…俺にはバレてるっつうに」 (偽っているとしたら俺は最初から最後まで偽り続ける…)