勝手に部屋に入ってきたというのに…雹は自分の部屋でくつろいでいるかの様に、部屋のものをこねくり回し始めた。 「雹…っ!!いい加減にしろ…何しに来たっ」 「お前相変わらず…お嬢以外には冷たぇ奴なぁ」 …なんで…問題をよく持ってくるような男に優しくしてやる義理がある? 「煩いな…お嬢に優しくするのは当たり前だろ…次期組長だ」 「…そんなのは…たてまえだろーが」 雹の言葉に少し動揺してしまった自分がいた。