苦しそうな表情のままでいる陵に思いっきり抱きついた。 普段なら抱きつかれても抱き締めてくれないはずの陵の手が…今日は背中に回った。 「ご…ごめんね…陵っ!!好きだから…好きって言って…欲しいよっ!!」 「…申し訳有りません…お嬢…」 陵は勿論“好き”とは言ってくれない。 ただ…何度も謝り続け、抱き締めてくれていた。