「…組長さんのお帰りだっ」 そう陵が声を出すと部屋の外で控えていた組員が半ば強引に組長を部屋から出した。 「申し訳ありませんでした。お嬢…。」 みたいなことを陵は口に出したと思う…というか…聞いていたはずなのに別の事を考えていたと思う。 (似すぎるこの顔があるかぎり…あたしも苦しい…陵も苦しい?) 「あの方は暫く出入り禁止に致しますので…っ!?お嬢…っ!!」