「これに、乗ろっ♪」 「これ…ですか…」 陵は観覧車を見上げて不思議そうな顔をしている。 それもその筈…観覧車は昔からあってすっごく古い。 ジンクスを知らない人は近づかないような代物。 (陵はジンクスとか信じないから…知らないのね♪) 陵の手を引っ張り急かす。 “やれやれ”みたいな表情だけれどおとなしくついてくる、陵。 「いらっしゃいませ」 「二人でお願いします…」 陵が二人分の料金を手渡して二人で乗り込んだ。