そして、迎えた十二月二十四日。
その日は、仕事納めも兼ねた、社のクリスマス会で、社員全員が本社十二階の社員食堂に集まっていた。
この日の恒例は、管理職サンタによる部下へのプレゼント。
まあ、プレゼント自体は総務課で用意するんだけど、サンタの格好に身を包んだ上司が、部下一人一人にプレゼントを渡していく。
あたしも、開発課だったら、あいつから貰えたんだけど。
今の上司は企画室長。ちょっぴり残念。って、室長に悪いか。
どうしても、あいつの姿を目で追う自分がいて。
離れていれば、静まっている想いも、あいつを目の前にすると、自然と胸が高鳴ってきて。
嗚呼、やっぱり好きだなって思ってしまう。
若い社員がプレゼントに一喜一憂するなか、あたしの携帯がポケットの中で震えた。
開くと、そこには、白石からのメッセージ。
『森山と先にふけます。二次会合流よろしく。1階ロビーで5分後集合』
『了解』と返事を返した。
メインイベントも終わったことだし、お局様は退却してもいい頃だろうと、コートを手にエレベーターに乗った。
一階のトイレで、軽く化粧直しをして、ロビーに出た。
と、そこに立っていたのは、
その日は、仕事納めも兼ねた、社のクリスマス会で、社員全員が本社十二階の社員食堂に集まっていた。
この日の恒例は、管理職サンタによる部下へのプレゼント。
まあ、プレゼント自体は総務課で用意するんだけど、サンタの格好に身を包んだ上司が、部下一人一人にプレゼントを渡していく。
あたしも、開発課だったら、あいつから貰えたんだけど。
今の上司は企画室長。ちょっぴり残念。って、室長に悪いか。
どうしても、あいつの姿を目で追う自分がいて。
離れていれば、静まっている想いも、あいつを目の前にすると、自然と胸が高鳴ってきて。
嗚呼、やっぱり好きだなって思ってしまう。
若い社員がプレゼントに一喜一憂するなか、あたしの携帯がポケットの中で震えた。
開くと、そこには、白石からのメッセージ。
『森山と先にふけます。二次会合流よろしく。1階ロビーで5分後集合』
『了解』と返事を返した。
メインイベントも終わったことだし、お局様は退却してもいい頃だろうと、コートを手にエレベーターに乗った。
一階のトイレで、軽く化粧直しをして、ロビーに出た。
と、そこに立っていたのは、



