突き出された業務報告書は、先週の得意先周りの報告で、確かバディの森山が書いたものの筈。
見ると、書類右下に確かにあたしの印が押してある。
が、あたしはこの書類を見た記憶がない。
「こら、森山! 何で、あたしの確認印がここにあるわけ?」
あたしは、振り向くと、隣りの席の森山を大声で叱咤した。
「はぁ、すいません。柏木主任、今日、遅刻ギリギリだったじゃないっすか。で、間に合わないんで、勝手に押しました」
悪びれない返事が返ってくる。
「あんたねぇ、こんな報告書、出したあたしが恥ずかしいわ!出さない方がまだましよ」
あたしは、森山にそう吐き捨てると、くるりと課長に向き直り、業務報告書を突き返した。
「ということで、課長、これは破棄してください。まだ付いて一週間なんで、指導が行き届いてなくて。書きなおさせます、直ぐに」
見ると、書類右下に確かにあたしの印が押してある。
が、あたしはこの書類を見た記憶がない。
「こら、森山! 何で、あたしの確認印がここにあるわけ?」
あたしは、振り向くと、隣りの席の森山を大声で叱咤した。
「はぁ、すいません。柏木主任、今日、遅刻ギリギリだったじゃないっすか。で、間に合わないんで、勝手に押しました」
悪びれない返事が返ってくる。
「あんたねぇ、こんな報告書、出したあたしが恥ずかしいわ!出さない方がまだましよ」
あたしは、森山にそう吐き捨てると、くるりと課長に向き直り、業務報告書を突き返した。
「ということで、課長、これは破棄してください。まだ付いて一週間なんで、指導が行き届いてなくて。書きなおさせます、直ぐに」



