あたしは、ピッツァマルゲリータを堪能し、デザートのティラミスを頬張り、エスプレッソにミルクを注いでいた。
「僕、柏木さんに惚れ直しました! って、このオンとオフの差って、かなりきますよね?」
何がくるんだ? この馬鹿。
「ここまでくると、むしろ、誰にも教えたくないっていうか……」
森山の視線があたしの胸元に注がれる。あたしは、反射的に、ストールを前で合わせ、胸元を隠す。
確かに、あたしは胸が大きい。普通より少し。
だから、ちょっと胸ぐりが開いた服を着ると胸の谷間が見えてしまう。それが、多分、世の男達に興味を注がれる原因。だから、仕事の時は第一ボタンまでキッチリとボタンを閉めてシャツを着る。
でも、あたしだって女だよ。
たまにはお洒落もしたい。ファッショナブルな服はだいたい胸元が開いてるもんなの。
これ必然だから。ファッションだから。狙ってるわけでもなんでもないから。
「お前ら、いくつだ? 姉貴より、大分若いだろ?」
自己紹介を終えた樹が、二人の様子に痺れを切らしたように詰問した。
「僕は入社五年目、二十七です」
「僕は二十六」
それぞれ、白石と森山が正直に答えた。
「僕、柏木さんに惚れ直しました! って、このオンとオフの差って、かなりきますよね?」
何がくるんだ? この馬鹿。
「ここまでくると、むしろ、誰にも教えたくないっていうか……」
森山の視線があたしの胸元に注がれる。あたしは、反射的に、ストールを前で合わせ、胸元を隠す。
確かに、あたしは胸が大きい。普通より少し。
だから、ちょっと胸ぐりが開いた服を着ると胸の谷間が見えてしまう。それが、多分、世の男達に興味を注がれる原因。だから、仕事の時は第一ボタンまでキッチリとボタンを閉めてシャツを着る。
でも、あたしだって女だよ。
たまにはお洒落もしたい。ファッショナブルな服はだいたい胸元が開いてるもんなの。
これ必然だから。ファッションだから。狙ってるわけでもなんでもないから。
「お前ら、いくつだ? 姉貴より、大分若いだろ?」
自己紹介を終えた樹が、二人の様子に痺れを切らしたように詰問した。
「僕は入社五年目、二十七です」
「僕は二十六」
それぞれ、白石と森山が正直に答えた。



