合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです

「だって、ミルクあげるのも、おしめ換えるのも、お風呂入れるのも二人分なのよ?」

「まぁ、そういう大変さはありますね。

あたしも、結構手伝いに行きました。

でも、なんとかなるもんですよ。

ずっとそのまんま赤ちゃんって訳じゃありませんし」

「あなたねぇ~」

「あたし、体力と持久力には自信があるんです」

そのみなぎるエネルギーに、あたしは脱帽した。

さすが、大家族を夢見る肝っ玉母さんだ。

森山、あんたは、確かに人を見る目があるのかもしれないね。

「で、森山はなんて?

もう、知ってるんでしょ?」

本当なら、真っ先にあたしのところに報告に来るのは森山かと思ったけど……

「いえ、それがまだなんです」

「え?」