「あんたねぇ、そろそろ、あたしから離れなよ。
もう、そういう時期は過ぎてるでしょ。
あたしは実験台で結構。
本音を出させて、問題点を洗い出して、徹底的に議論して、前へ進む。
それしかないんだよ」

「裕子さん……」

「あたしは大丈夫。
意外にこの状況を楽しんでるし、本山さんって同志もいるしね」

昨晩の雅樹の言葉を思い出していた。

『俺は進んで踊らされてるつもりだけどな……』

あたしも、踊らされてやるよ。

でも、ただでは踊らない。

きっちり見返りは払ってもらう、ってか、見返りはもぎ取る。

母は強し。

裕樹の為に、あたしだって頑張るぞぉ~