「あながちそうでもないのよ。
あれが女子一般の素直な気持ちかも。
本山さんも、そのプレシャーで母乳出なくなっちゃったんだよ、きっと」

「そうなんすかぁ~女は女同士、助け合うもんじゃないんすかぁ~」

信じられないって顔で白石が驚くから、あたしも何だか気分が落ち込んだ。

「現実は厳しいよ。
あたしは、ある意味、神経図太いからもってるのかも……」

「いや、そんな奴らばっかりじゃない筈です。
そうじゃなきゃ、俺達が『男前な女の地位向上を支援する会』を立ち上げた意味がないじゃないですか。
裕子さんを支える意味がないじゃないですか」

白石があたしを見る熱い目に、あたしは耐え切れなくなって言葉を返した。