合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです

確かに。

残業して、がむしゃらに働いてるように見える奴が、実は昼間はボォ~っとして要領が悪いだけだったり。

能力あって、段取りもいい優秀な社員に、何故か仕事が集まって、見た目そこで仕事が滞ってるように見えたり。

まぁ、それを上手く割り振るのが上に立つ者の役目なわけだけど。

なかなか、そういうとこまで目が行き届く上司はいない。

「まぁ、なかなか口にし辛いとこではあるね。で、香織ちゃんは、実際どうしようと思ってるの?」

「取り敢えずは頑張ってみようかなって思ってます。やってみないと分からないし。もしかしたら、以外と上手く乗り切れるかもしれないし」

「そうだよね。
先ずは、個人レベルで仕事のスキルアップだよね。
段取りよく、効率よく、光のように短時間で仕事をこなす。
なんか、あたし達、スーパーウーマンみたいじゃない?」

「やだぁ、裕子先輩ったら」

笑って、否定をしないとこ、香織ちゃんは自分の仕事に自信があるんだなって思った。

まぁ、自信がなけりゃ、社内保育室に子供預けてまで仕事続けないか。

でも、そんな気負いなく、仕事を続けられる環境があれば……

あたし達自信の仕事に対する考え方もだけど、上司の意識も変えていかないとワークシェアなんてシステムは成り立たないよね。