「で、なに? 裕子の話って」
舞子が目を泳がせながら、あたしに尋ねた。
「あんた、ピル飲んでるでしょ。ほら、出して」
あたしは、なるべく無表情を装って舞子に手を差し出した。
「な、何言ってんの?」
「だって、あたしにピル薦めたの、舞子だよ。女が身を守るためには、これが一番確実だって。
でも、あんた、樹と約束したんでしょ。
この同棲で子供が出来なかったら結婚しないって。
いや、違った。
子供が出来たら結婚する、だっけ?」
「やっぱり、シスコンじゃない……」
舞子の眉間に皺がよる。
「樹は悩んでた。子供が出来なかったら、舞子が別れるつもりじゃないかって」
「……」
「やっぱ、図星?」
そうあたしが聞いたとたん、舞子の表情は一変した。
「だって……
裕子だって、知ってるでしょ。
あたしがどんだけ自分を粗末に扱ってきたか。
都合のいい女で居るために、どんだけ傷ついてきたか。
愛される為に、どんだけ犠牲を払ってきたか。
こんな馬鹿女、樹には相応しくない。
実際、ピルを止めたって、子供なんて出来ないかもしれない。
あたしに幸せな家庭を築く資格なんてないんだよ。
あたしと結婚しようなんて、馬鹿げてる。
裕子、あんただって止めるべきだよ」
もう、苦しみを堪えきれない、そんな切ない表情で、目には涙が溢れていた。
「舞子……あんた……そんな風に自分のこと……」
あたしは思わず舞子を抱きしめた。
あたしの腕の中で、舞子の身体は小さく震えていた。
舞子が目を泳がせながら、あたしに尋ねた。
「あんた、ピル飲んでるでしょ。ほら、出して」
あたしは、なるべく無表情を装って舞子に手を差し出した。
「な、何言ってんの?」
「だって、あたしにピル薦めたの、舞子だよ。女が身を守るためには、これが一番確実だって。
でも、あんた、樹と約束したんでしょ。
この同棲で子供が出来なかったら結婚しないって。
いや、違った。
子供が出来たら結婚する、だっけ?」
「やっぱり、シスコンじゃない……」
舞子の眉間に皺がよる。
「樹は悩んでた。子供が出来なかったら、舞子が別れるつもりじゃないかって」
「……」
「やっぱ、図星?」
そうあたしが聞いたとたん、舞子の表情は一変した。
「だって……
裕子だって、知ってるでしょ。
あたしがどんだけ自分を粗末に扱ってきたか。
都合のいい女で居るために、どんだけ傷ついてきたか。
愛される為に、どんだけ犠牲を払ってきたか。
こんな馬鹿女、樹には相応しくない。
実際、ピルを止めたって、子供なんて出来ないかもしれない。
あたしに幸せな家庭を築く資格なんてないんだよ。
あたしと結婚しようなんて、馬鹿げてる。
裕子、あんただって止めるべきだよ」
もう、苦しみを堪えきれない、そんな切ない表情で、目には涙が溢れていた。
「舞子……あんた……そんな風に自分のこと……」
あたしは思わず舞子を抱きしめた。
あたしの腕の中で、舞子の身体は小さく震えていた。



