帰宅して裕樹の授乳を終え、明日の連絡ノートに今日の気付いたことを書き込んでいた。
授乳時間を短縮するため、時間少し前に裕樹を起こしておいて欲しいとか。
紙おむつをネット通販で購入して、直接託児室に配送してもいいかとか。
就業時間をなるべく有効に使うため、効率良く育児をしたい。
そんな思いを込めて、連絡ノートを書き綴っていた。
『今からちょっといい?』
震える携帯を開くと、樹からのメッセージ。
『いいよ、開けとく』
あたしは、短く返事を返す。
呼び鈴を鳴らすと寝ている裕樹が起きるので、来訪の際は予め連絡をもらって玄関の鍵を開けておく。
これが最近の我が家のルール。
程なくして、樹が居間に神妙な顔をして入ってきた。
「どうしたの? なんか幽霊にでも会ったみたいな感じ?」
「まぁ、そんな感じ」
「って、なによ?」
「姉貴さぁ、どう思う?」
「だから、なにが?」
「舞子……さん、がさ、向こう一月同棲して、もし子供が出来たら俺と結婚するって」
「って、なにそれ?」
「だから、それが俺のプロポーズの答え。もし子供が出来たら運命の出会いってことで結婚に踏み切れる、って言うんだ。それって、本心だと思う?」
「う~ん、びみょう……」
あたしは、樹のプロポーズに戸惑う舞子の顔を思い浮かべてみる。
授乳時間を短縮するため、時間少し前に裕樹を起こしておいて欲しいとか。
紙おむつをネット通販で購入して、直接託児室に配送してもいいかとか。
就業時間をなるべく有効に使うため、効率良く育児をしたい。
そんな思いを込めて、連絡ノートを書き綴っていた。
『今からちょっといい?』
震える携帯を開くと、樹からのメッセージ。
『いいよ、開けとく』
あたしは、短く返事を返す。
呼び鈴を鳴らすと寝ている裕樹が起きるので、来訪の際は予め連絡をもらって玄関の鍵を開けておく。
これが最近の我が家のルール。
程なくして、樹が居間に神妙な顔をして入ってきた。
「どうしたの? なんか幽霊にでも会ったみたいな感じ?」
「まぁ、そんな感じ」
「って、なによ?」
「姉貴さぁ、どう思う?」
「だから、なにが?」
「舞子……さん、がさ、向こう一月同棲して、もし子供が出来たら俺と結婚するって」
「って、なにそれ?」
「だから、それが俺のプロポーズの答え。もし子供が出来たら運命の出会いってことで結婚に踏み切れる、って言うんだ。それって、本心だと思う?」
「う~ん、びみょう……」
あたしは、樹のプロポーズに戸惑う舞子の顔を思い浮かべてみる。



