合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです

そう気付いたら楽だった。

与えられた時間をゆったりと過ごした。

昼間は小山くんに貰った胎教CDをかけながらマタニティヨガをしたり、天気のいい日は公園を散歩して、掃除、洗濯、食事の支度は適当に、夜はテレビを観たり、懐かしのDVDを観たりして雅樹の帰りを待った。

土日は、舞子や白石や森山、そして樹がいつの間にかやって来て、賑やかなうちに週末が過ぎ、あっという間に予定日がやって来た。


今日は、四十週の検診日。


「子宮口はまだ開いていませんね。もう、赤ちゃんは十分大きい筈なんですが……」

「って、どういうことですか?」

「もう予定日は過ぎていますし。促進剤を使いましょう。……っと、そうですね……」

先生はカレンダーに目をやりながら、一点を指差した。