合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです

あたしのお腹を、羨ましそうに撫でる舞子。

あたしはちょっと気になって、愚問をぶつけてみた。

「舞子は? その後彼とは?」

「別れた。だって、結局あたしより家族だもん」

舞子がお酒を飲みたいって思うのは、必ずといっていいほど、恋が破れた時なんだ。

「舞子も、ターゲット年齢下げてみたら? せめて、未婚とかさ」

「別に既婚を狙ってる訳じゃないのよ、あたしだって。何故か、あたしのお眼鏡に適う男が、たまたま既婚ってだけ……馬鹿だよね。要するに、あたしは若い時、男を見る目がなかったってことよ」

「あたしだって、人のこと言えないよね。ごめん。そんなこと、舞子の方がわかってるよね。舞子はいい女だよ。ほんと、世の中の男は女を見る目がない。舞子をほっとくなんてさ」

それから、樹が九時過ぎに帰ってきて、舞子に付き合い、酒盛りが続く。

すっかり、二人が出来上がった頃、雅樹がやっと帰ってきた。

「こら、まさきぃ、ゆうこを泣かしたら承知しないぞ」

と、舞子が雅樹に絡めば、

「そうだ、そうだ、あねきを泣かしたら、俺がしばいてやるぞ!」

と、樹がそれをさらに煽って、

「なんだ? この酔っ払いは?」

って、雅樹そんな二人を見て、呆れ顔。

「あたしを励ましに来てくれたんだけど、ちょっと飲みすぎちゃって……」

あたしは申し訳ない気持ちで呟いた。