バカと天才で

「涼祐も、このバカがいい点とれたのは、俺のおかげだってのを、頭に入れとけよ」

「私に勉強教えてたクセに、貴兎はやっぱ全部90点代だし、百点何個もあるし!
…ムカつく」

「ハハ、貴兎はやっぱ凄いな
覇尚でも、十分通用するのに」

「俺は馬高で充分だよ」

「…もったいないな」

「つか、覇尚と馬場じゃ、テストもレベルが違うからな」

「まぁね」


涼祐の何気ない会話が私の頬を上げさせる

ニヤニヤしてないか心配だ。

「おい、バカがアホ面すんな」

貴兎の言葉に、私はパッと頬を手で包む。

「見たなこら!アホ面言うなっ」

「確かに気持ち悪い顔してたな」

「涼祐まで!?」


そ、そんなレディに対して言わなくても…