表紙撮影は無事に終わった。

あとは、インタビューだけ。
インタビューはシンプルだった。

彼女はいる?とか、今まで何してた?とか、
なんで復帰した?とか。

復帰した理由はそのまま言った。

「ルイを潰すためです。
 理由は言えないですけど、イラついたんで。
 ルイを潰すって言ったら『モデル』しか
 ないでしょ。」

撮影をしてる間ルイは唖然としていた。

「すごいね。モデルやめてから何年もたって
 るのに全然力が衰えてない。」
「ありがと。
 ルイこそスゲーじゃん。
 NO1でしょ。」


ルイを潰すといったけど、やっぱり無理だ。
ルイは、大切な友達の1人だ。

でも、言ってやった。

「ルイ。お前はやっぱり大切な友達だ。」
「うん。そうだよ。
 どうしたの?いまさら。」
「でも、アイには手を出すな。
 もし、手出したらゆるさねーぞ。」
「分かってるよ。ダチの女に手を出すほど
 俺はヤワナ男じゃない。
 でも、NO1の座は譲れないわ。」
「譲れるほど、優しい男じゃねーしな。お前は。
 NO!奪ってやるから、今のうちにNO1楽しんどけ。」
「やれるもんならやってみれ。」

それから俺たちは昔の話をたくさんした。

なんかもう、ルイがアイにナンパしたことなんて
忘れよう。