力を振り絞って、思いっきり流を突き飛ばす。

――ドンッ!!

鈍い音と共に流が床に倒れこむ―――、
あたしの頭が真っ白になる。

「 …――ってー 」

その声で我に返ったあたし。

「 …ちょ、なにが痛いよ!!!
  当たり前じゃんっ!!!!

  てか、ふざけんなっ!!!!!! 」

勢いよく流に怒声を浴びせる。

ほんと…信じらんない――

けど、流は至って涼しい顔でいつもの笑みを浮かべている。

「 ふざけてないよ?
  俺、マジだから♪ 」

にこっ、っと
天使のように笑いかける悪魔。

――――最悪…。