俺はカバンから


封筒を取り出した。


最後の賭けだ。


昇る朝陽を見つめながら…


愛しい君に


封筒を手渡した。


「同じ苗字を名乗ろう。」


なんて…


カッコ悪い事を口走っていた。


君は…


『ダサっ!もーっと


違う言い方あるでしょ?』


と、抜群の笑顔で


俺を見つめる。


頬には暖かい涙が伝っていた。


俺は愛しい君を


力一杯抱き締めた。


「ごめんな…放っておいて」