「ありがと、、、美帆。」
「うん。」
「じゃあ、聞いてくれる!?」
「いいよ。」
「長くなるんだけど、、、、今日、先生の態度いつもと違うの気づいた?」
わけの分からない質問に、少し戸惑った。
「あー。なんかこっちのほうじろじろ見てたよね。」
「そう。それだけじゃないんだけどね。うちさ、親が離婚したでしょ。結構前のことだからアタシも、もう忘れようと思ってた。でね、昨日アタシが家に帰ったら親も姉ちゃんもいるのにテレビもつけずに、ソファーに座ってたの。そこにアタシが帰ってきて、、、アタシも何の話してたのか気になって教えてもらおうとしたんだ。強引に聞き出したの。そうしたら、、、。」
急に柚雨の言葉が詰まった。
「大丈夫?無理して話さなくてもいいよ。」
「ううん。平気。ここまできたら最後まで話す。」
「アタシの本当のお母さんはね、アタシと姉ちゃんとあと1人子供を生んだんだって。」
柚雨がこっぷの水を飲み、少し休んでからまたしゃべりだした。
「その子供ね、お・お・お・、、、小野澤先生なんだって。」