神人~伝説の神人が死んだ日~

ルナはため息を吐き、
「ここより南に行った所にあるサイホンにジョーカーは滞在している」
「本当ですか?」
「ええ。でも行くには私と行ってもらう。任務があるから、出発は明後日になるけど」
するとヘウ"ンは刃を引き鞘に納めた。
「それまで待てません」
「死ぬわよ」
振り返ったヘウ"ンの背中に言う。ヘウ"ンは振り返らず、
「その時はその時です。でも必ずジョーカーは私の手で討つ」
泣いているんだろうか。見えないけど、見たくない。