神人~伝説の神人が死んだ日~

バースとダリアは、地面が少し盛り上がっている場所に二人で座った。
二人共何も言わなかったけど、それでもその空間は居心地が良かった。何も考えず、ただぼーっとしているだけで、時が経つのも忘れてしまう。
今まで神人として必死に生きて来たけど、それすらどうでもいいと思ってしまう。これからはこの空間で、ダリアと一緒にいられればそれでいい。
バースがそう思った時、頭の奥の方で小さな声が聞こえ、その声はだんだん大きくなり響き渡った。