暗く、闇が広がる教会の墓地で三人の神獣が一つの棺を囲んでいた。
「ねえ、バースが生きてるって本当なの?」
ビオラが疑わしくジュリアに聞いた。
「多分ね。ナスカの話を聞くかぎりじゃ、その可能性はあるよ。オペラ、開けて」
言われたオペラは棺を開け、安らかに眠っているバースを抱えて地面に寝かせた。
どうでもいいが、棺を掘出すのはあまりいい気分じゃない。まるで墓泥棒のようだ。
ジュリアはバースの側に片膝を付いて、バースの心音を確かめる。やはり動いてない。