相手はバースを簡単に殺してしまうような奴だけど、それでも必ずバースの敵を取る。
ヘウ"ンが覚悟を決めた時、部屋のドアがノックされた。それと同時に神剣から手を離す。
「ヘウ"ンちゃん、大丈夫?」
ジュリアさんが心配して見に来てくれた。ヘウ"ンは力無い笑顔を浮かべ、
「はい。もう大丈夫です」
「そっか、良かった」
本当にホッとしたようにジュリアさんが笑顔を見せる。今までヘウ"ンからは表情が消えていたから、よっぽど心配していたんだろう。