神人~伝説の神人が死んだ日~

「そっか…」
この時、もう少しヘウ"ンに注意しとくべきだったと、ジュリアは後になって思った。
「それで、ジュリアに一つ聞きたいんだけど、バースが死んだと本当に思う?」
その問いに暫く考え、
「思わない。バースが簡単に死ぬ訳ないもん」
確かに心臓も動いてなくて、息もしていなかった。葬式までしているが、バースが死んだという実感が全くない。まるで誰かに騙されているようでむなくそ悪い。
ナスカは頷き、腕を組む。
「私もそう思う。それで犯人の事を調べてもらったの」