神人~伝説の神人が死んだ日~

呟いた時、背後から魔獣が飛び掛かって来た。すぐさま振り返るが、
(間に合わない!)
魔獣の牙が見えた瞬間、魔獣の口から鋭い爪が出て来た。
「やっほー。久し振り」
魔獣から腕を抜き明るく言うのはジュリア。見るとバース達もいる。
「やっぱり生きてた」
「生きてちゃ悪いか」
バースが魔獣を風で吹き飛ばしこちらに寄って来る。
「おい、ヘウ"ンを見なかったか?」
「まだ見てない。でも、まだ街にいると思うわ」
「そうか…」
バースは呟いて魔獣の群れを見る。