門の手前の人だかりの隙間から見えた男の影に私はそれが悠真くんだということを悟った スラッとした体型に、整った顔。綺麗で上品な茶髪 やっぱりね。と思う気持ちと、どうしよう。と思う気持ちにピタッと足が止まる 悠真くんを取り囲むウチの学校の女子に対してにこやかに笑ってるけど、 私には冷たい態度をとるのかな 軽蔑の視線を向けるのかな そうされてもおかしくないことを私はしちゃったんだから、しょうがないのかな…