君に染まる(後編)



「ほ…ホントに?」


「ああ…」


「もう邪魔したりしない?」


「…し、しない…っ…けど!清く正しく!高校生らしく!節度を守った交際をすること!…アイツにも言ったが、それだけはちゃんと―――」

「約束する!…ありがと、お兄ちゃん」


「うっ…………あ、ああ……」



まだ何か言いたそうにしていたお兄ちゃんは、諦めたように息を吐いた。



「…準備しておいで」


一言だけそう言うと、あたしに背を向けゆっくりとリビングへ入っていった。















先輩のことを信じて一応服は用意していた。


部屋に戻り、すぐに準備を整え、全身鏡で最終チェックをする。



そうだ…これも忘れずに……。



引き出しの中から先輩に貰ったネックレスを取り出しつける。




「………よし」



最後にもう1度チェックをして、バッグとマフラーを手に部屋を出た。