君に染まる(後編)



優しすぎるくらいの
キスを落とした先輩は、
苦しそうに息を吐きながら唇を離す。



「…好きだからしたい。
未央だからしたい。
いつだってそう思ってる、なのに…」



「…創吾、先輩?」



急に口を閉ざした先輩に戸惑っていると、
一瞬のうちに先輩の目つきが変わった。



そのことに驚くひまもなく
先輩が口を開く。



「なのに…
なのに誰でもいいとかふざけんな!!」



怒鳴るように声を上げられ体が強張る。



「未央は俺の何かって?
俺の女に決まってんだろ!!!」



「せ、せんぱ…」



たじろぐあたしの頬を
先輩が両手ではさみこむ。



「未央は俺にとって癒しだ!
お前のこと
ただの"相手"だなんて思ったこともない!
確かに、
セックスはヤりたいから
ヤってるって言った!
でもそれは、未央だからシたいし、
未央じゃないとダメだ!
毎日シて体に負担かけたのは謝る!
でもだからって、
ただヤりたいから
呼び出してたわけじゃねぇ!
単純に会いたかったんだよ!
一緒にいたかったんだよ!
でも、お前といるとシたくなる!
悪いか!!!!!」



吐き出すように言葉を並べた先輩は
言い切った!というように満足気な顔で。



「他に聞きたいことは?
全部言え、なんでも答えてやる」