「…先輩はそういうこと
たくさん経験してて、慣れてて…
それなのに体力が無いからってだけで
拒んだら…その……呆れられそう…で…」
「は?」
「それに…
お仕事で忙しいのに
時間作ってくれてたみたいだったし…
だから…申し訳なくて……」
じんわりと鼻の奥がツンとしてきた。
地面をとらえる視界がぼやける。
「だから…我慢…してたんですけど…
でも……不安に…なってきて………」
黙り込んでしまった先輩の顔を
見る勇気なんて無く、
ただひたすらに言葉を並べていく。
「会うたび…してて…
むしろ、する為に会ってるみたいで…
その…それで……
先輩にとってあたしは……
"そういうことをするだけ"の対象かと…」
「…あ?」
突然低い声で口を開いた先輩。
「なんだそれ。
"セフレ"とでも思ってんのかよ」
「セ…」
…フレ?
って、何?
その言葉に顔をあげ、
首をかしげたあたしにため息をつく。
「…いや、いい。お前は知らなくていい」



