君に染まる(後編)



本当のことを言えば
呆れられるかもしれない。



そう思うから言葉がつまる。



でも…
こんなに真剣に言われたら、
話さないわけにはいかないよ…。



覚悟を決めたあたしは
小さく深呼吸してゆっくりと口を開いた。



「…実は…ですね…」



言葉を並べるあたしを
先輩はじっと見つめる。



「あの…初めて、した日、から…その…
毎日、して、いたの、で……
体の調子、が…悪い、と言いますか…」



「…………は?」



意味が分からないというように
低い声で呟く。



「その…あたし、元々体力無いので…
"する"と…すごく疲れが…たまって…
レッスンに集中できなくなって…
夜もすぐ眠くなって勉強ができなくて…」



そこまで言うと、
一瞬考えるそぶりを見せた先輩は、
すぐハッとしたようにあたしを見た。



「…だから、俺に自重しろってか。
優が言ってたのはそれかよ……」



「たぶん……」



「つか、なんで早く言わねぇんだ。
お前が悩んでんのに
無理にヤらせろなんて言わねぇよ」



「それは…………………怖く、て」



「怖い?」