言いたいことが言えないまま、
溜め込んで溜め込んで…
そしていつか吐き出してしまう。
…嫌われちゃうよね、こんな性格じゃ。
でも……嫌だな。
嫌われたく…ないな。
―――ドンッ
「いてっ…」
無我夢中に走っていたせいか、
目の前の人に気が付かず
思いっきりぶつかってしまった。
「あ…す、すみませんっ…」
慌てて謝るものの、
目の前の高校生ぐらいの男の人は
顔を歪めたまま胸の辺りを押さえている。
「…ってぇな!気を付けろよ!!」
「…す…すみません……」
あまりの剣幕に
思わず体を強張らせていると、
一緒にいたもう1人の男の人が
あたしをまじまじと眺めだした。
「…あれ?この制服って聖条じゃね?
ほら、金持ち学校の」
「え?マジかよ…って。
バカ、これⅠ類の制服じゃねえか」
「Ⅰ類って普通コースだっけか?
なんだ、金持ちじゃねえのか」



