君に染まる(後編)



言いたいことが言えないまま、
溜め込んで溜め込んで…
そしていつか吐き出してしまう。



…嫌われちゃうよね、こんな性格じゃ。



でも……嫌だな。



嫌われたく…ないな。










―――ドンッ



「いてっ…」



無我夢中に走っていたせいか、
目の前の人に気が付かず
思いっきりぶつかってしまった。



「あ…す、すみませんっ…」



慌てて謝るものの、
目の前の高校生ぐらいの男の人は
顔を歪めたまま胸の辺りを押さえている。



「…ってぇな!気を付けろよ!!」



「…す…すみません……」



あまりの剣幕に
思わず体を強張らせていると、
一緒にいたもう1人の男の人が
あたしをまじまじと眺めだした。



「…あれ?この制服って聖条じゃね?
ほら、金持ち学校の」



「え?マジかよ…って。
バカ、これⅠ類の制服じゃねえか」



「Ⅰ類って普通コースだっけか?
なんだ、金持ちじゃねえのか」