「2人そろって?
…お前、なんか知ってんのか」
「だから、自分で考えなよ」
「てめぇ…っ!」
今にも殴りかかりそうな勢いで
一歩踏み出した創吾先輩。
あ…。
あたしは思わず
創吾先輩の腕を掴んだ。
そのせいで一瞬前のめりになった先輩は、
勢いよく振り返り険しい表情を向けた。
「離せ未―――」
「ごめんなさい!」
そう叫びながら頭を下げた。
「あたしのせいでごめんなさい…
ケンカ…しないでください…」
そう言いながら手を離し、
下げていた頭を更に深く下げ、
そのまま背を向けて
その場から走り去った。
後ろの方であたしの名前を呼ぶ
創吾先輩の声を無視し、
ひたすら走り続ける。
あたしのせいだ…
あたしのせいで創吾先輩と優先輩…。
それに、あんな吐き出すような言い方…
きっと呆れられたよね。
…自分の悪いとこだって分かってる。
いつもそうだから。



