君に染まる(後編)



「2人そろって?
…お前、なんか知ってんのか」



「だから、自分で考えなよ」



「てめぇ…っ!」



今にも殴りかかりそうな勢いで
一歩踏み出した創吾先輩。



あ…。



あたしは思わず
創吾先輩の腕を掴んだ。



そのせいで一瞬前のめりになった先輩は、
勢いよく振り返り険しい表情を向けた。



「離せ未―――」



「ごめんなさい!」



そう叫びながら頭を下げた。



「あたしのせいでごめんなさい…
ケンカ…しないでください…」



そう言いながら手を離し、
下げていた頭を更に深く下げ、
そのまま背を向けて
その場から走り去った。



後ろの方であたしの名前を呼ぶ
創吾先輩の声を無視し、
ひたすら走り続ける。



あたしのせいだ…
あたしのせいで創吾先輩と優先輩…。



それに、あんな吐き出すような言い方…
きっと呆れられたよね。



…自分の悪いとこだって分かってる。



いつもそうだから。