「悪かったな、全然連絡しなくて」 「いえ。…お仕事忙しいんですか?」 「少しだけ」 急に立ち止り私をじっと見つめる。 「不安だったろ?」 眉間にしわをよせ申し訳なさそうな表情。 「急に婚約者がいるなんて言われて驚いただろ。ちゃんと説明するから。これから時間いいか?」 「あ…」 一瞬言葉に詰まった。 「はい、大丈夫です」 「じゃあ行くぞ。畠山を待たせてる」 いつもの駐車場へと向かう先輩についていく。 嬉しい。 遅くなったとはいえ、先輩が私の事を気にかけてくれていたのが。 すごく嬉しい。