表示された名前を目にし、
慌てて携帯を耳にあてる。
「も、もしもしっ」
『おい。どこまで買いに行ってんだ』
「すみません、すぐ戻りますからっ」
『ったく…早く戻って来い』
呆れた声音と共に電話は切られ、
携帯を閉じながらため息をついた。
「…何?創吾?」
「あ…はい」
「なら早く行きなよ。
そんで、さっさと悩み解決しておいで」
「でも…
創吾先輩を前にして話せるかどうか…」
さっきも無理だったし…。
「…鈍いのは嫌いじゃないと思うけど、
あまりうじうじしてたら
本当に呆れられちゃうよ?
ほら、早く行って」
そう言いながらしっしっと
あたしを追い払う。
少し戸惑いながらも、
渋々立ち上がり裏庭をあとにした。
どうしよう…
話の切り出し方が分からないし、
なんて説明すればいいのか…。
そう思いながら
必死に頭を回転させていると、
講堂裏から出たところで
誰かとぶつかった。



