楓ちゃんも同じように美紅先輩の言葉に共感し難いと首をかしげていたけど、何かに気付いたように口を開いた。
「そうですよね。この1年で未央綺麗になったし、大人の階段のぼったからかなんだか色気も…」
「か、楓ちゃん!!」
顔が熱くなるのを感じながら声をあげる。
「ごめんごめん。んー、でも、ホントに未央変わったからさ。5組の男共きっと驚くよ?」
「そんなことないよ…」
「そんなことあるよ!少なくとも高す…」
そう言いかけて口を噤む。
「…高す?」
首をかしげても楓ちゃんは「なんでもない」と笑ってみせる。
隣で人の動く気配を感じ顔を向けると、創吾先輩が立ち上がりそのまま二階に上がっていってしまった。
「あら、機嫌損ねちゃったかしら?」
特に悪ぶれる様子もなくそう言った美紅先輩は私を見てやれやれといった表情を見せる。
「…あ、私…様子見てきます」
美紅先輩に苦笑いで返し、優先輩の横を通り二階へ上がる。



