「矛盾すぎ…つーか、それ以前の問題だよな……」
不安な気持ちを紛らわすため未央に触れ、求め、恐怖心を無くしたいがために未央からのアクションを切願してしまう。
「もっと寛大に……んで、ゆとりを……」
そうは思うものの、無理だと自覚しているせいか前向きな気持ちになんてなれず、大きなため息を吐いた。
その時だった。
ようやく扉が開き、待ち望んでいた人物がゆっくりと建物に入ってくる姿が見えたのは。
「お邪魔します…」
やけに低いテンションの未央は扉を後ろ手に閉めると大きなため息を吐いた。
その姿は数秒前の俺と重なり、やけに思い悩んでいるように見える。
そのまま扉によりかかった未央はうつむいてその場から動く気配がない。
何してんだあいつ。
数分ぼーっと見つめた後、おもむろに立ち上がり声をかけた。



