あなたが好き。


その由菜(ゆうな)というらしい女の子は
男の人の背中に抱き着いていた。


「由菜…。…びっくりするだろ?」
「へ〜?いつもじゃん?」
「いやいや俺もじゃなくてあの子が…」

男の人は私を指指す。

「…っ!?高校生!?女の子!?」
「そうだよ…。ってか由菜、手をはずせ…」
「きゃ〜//!女の子ぉ〜!!」
「……わっ!?」

由菜さんは私を前から抱きしめてきた。

「私、由菜!高校3年生!あなたは!?」

興奮してるのか声が大きい。

「あっ…美桜里です。高校1年生です。」
「そっかあ!よろしくね!」

そこでやっと由菜さんの手が外れた。