夕方6時半で一旦勉強は終わり
夕食時間になる。
いつものように
小塚が横にいるけど
今日は高下さんも
一緒だった。
「ねえ、小塚君。どこの高校受けるの?」
「小塚君は何の教科が一番得意なの?」
「小塚君のおうちってどこ?」
「小塚君はどんな女の子が好き?」
よくもまあそれだけたくさん
小塚に聞きたいことがあるもんだと
あたしは二人の隣で
会話を聞き流しながら
さっさと夕飯を
口に運んだ。
早く終わらせて
リュウイチ先生に
質問をしに行こうと
思っていた。
なぜなら
この初日の夜は
レクリエーションなので
参加する意思のないあたしが
今日、リュウイチ先生と話すのは
もう夕食後以外にはないから。


