『えーっと、次・・・坂下マミ・・・。凄いよ、今回は97点』



リュウイチ先生が堂々とみんなの前であたしのテストの点数を言った。





バカ・・・。





あとでこっそり褒めてくれればいいのに・・・。





そういうとこ、ほんっと無神経・・・。





あたしは、そう思ってこっそり毒づいた。







『この調子なら、第一志望の高校も十分狙えるよ。その調子で頑張って』



木崎先生はそう言って、あたしの肩をポンと叩いた。





・・・・・・・・と、その瞬間だった





電流?




稲妻?




天使の矢?





先生の手のひらが



あたしの全身に



魔法をかけた





あたしの心臓は



猛スピードで



これから7年も続くことになる



嵐のような時間の



到来を告げていた