「パパかっこいいでしょ〜。従兄同士で結婚なんて大反対されたんだけどね、まぁそこは既成事実を作ろうって事で結婚出来たのよ〜。」





パパって大胆でしょ〜、って言うお母さんも大胆だと思うんだけど……。





「好きな人が出来たら突っ走っちゃいなさいね。」





今までだってそうだったんだけどな……。





「次、三井さんを見た時に自分の気持ちがハッキリするんじゃないかしら。ちゃんと素直にね。」





おやすみと言ってお母さんは部屋を出て行った。





ため息をつきながらベッドに寝転ぶ。





好き――――…なの?





目を瞑ると三井さんの姿が浮かんでくる。





驚いた表情





笑った顔





真剣にPCを見つめる横顔





男の顔………





三井さんを思い出してると顔が緩んできた。





だって……私、三井さんの事見すぎじゃない?





三井さんの好きな食べ物やクセだって知ってる。





気づかない内に気になってたの?




そんな前から好きになってたの?




だから未だに胸がドキドキって高鳴るの?