23歳で、途中入社の彼女は注目の的となった。
彼女は頻繁に社長室を訪れる。
勤務時間だったり、定時過ぎだったり時間はさまざま。
役職、秘書以外は社長に呼ばれる事なんてまったくと言っていいほどない。
初めて話した日も彼女は社長に来ていた。
失礼しました。と言って、社長室から出てきていつもの様に去って行った。
けど、その後がいつもと違っていたんだ。
「お疲れさまです。」
コトンと置かれた缶コーヒー。
顔を上げれば、同じ缶コーヒーを持った彼女が微笑んでいた。
「葛城さん?」
「あれ、私の事知ってるんですか?」
少し驚いた彼女に一応、社長の秘書だからね。と返した。
初めて残業しててよかったと思えた夜だった。
俺以外の秘書はみんな退社していて、秘書課には俺と葛城さんの2人だけ。
「えー……と…。」
「第三秘書の三井です。」
「総務課の葛城ありさです。」
「うん、知ってる。社員が噂してるからね。」
「噂…ですか?」
彼女は頻繁に社長室を訪れる。
勤務時間だったり、定時過ぎだったり時間はさまざま。
役職、秘書以外は社長に呼ばれる事なんてまったくと言っていいほどない。
初めて話した日も彼女は社長に来ていた。
失礼しました。と言って、社長室から出てきていつもの様に去って行った。
けど、その後がいつもと違っていたんだ。
「お疲れさまです。」
コトンと置かれた缶コーヒー。
顔を上げれば、同じ缶コーヒーを持った彼女が微笑んでいた。
「葛城さん?」
「あれ、私の事知ってるんですか?」
少し驚いた彼女に一応、社長の秘書だからね。と返した。
初めて残業しててよかったと思えた夜だった。
俺以外の秘書はみんな退社していて、秘書課には俺と葛城さんの2人だけ。
「えー……と…。」
「第三秘書の三井です。」
「総務課の葛城ありさです。」
「うん、知ってる。社員が噂してるからね。」
「噂…ですか?」

