かっ―――――!!!





本当にムカつく!





「ひなのちゃん、ケーキ食べよう?」


「はぁーい!」





コロッと態度なんか変えちゃって…。





「お姉ちゃんはさ、愛人顔だよね。」


「………なによそれ。」


「男はかれんちゃんやお姉様みたいな人が本命なのよ。でも、羽目外したい時だってあると思うの。そう言う時選ぶのはお姉ちゃんみたいな女なんだと思うの。」





なによそれ……。





「諦めてお見合いした方がお姉ちゃんの為なんじゃない?」





わかってるわよ、そんな事。





初めて彼氏が出来たのは高1の時だった。





他校の一つ年上の人で告白された。





嬉しかった。





でも、その人は私なんか好きじゃなかった。





浮気されて、結果的に貢がされた事になる。





今までの彼氏もそうだった。





お嬢様学校に通ってるから、天宮の娘だから、顔がよかったから…。





毎回聞く理由がどれも一緒で初めは泣いたものの、それ以降は失笑もんだった。





今度こそ…なんて期待は捨てるべきなんだろうけど捨てきれない。