「また、男に振られたんだ。」





私の神経を逆撫でするのは末っ子のひなの。





小6のくせにクソ生意気で…





「お姉様〜、ミドリちゃんのエサ買って来たのー!」


「本当!?ひなのちゃんありがとうっ。私が買いに行かないといけないのに…わざわざごめんね。」


「お姉様の為ならなんだってするわー!」





暑苦しほどまりあラブな性格。





なんでかは知らないけど、まりあだけをお姉様と呼んでいる。





「お姉ちゃんさ、いい加減男見る目養った方がいいんじゃない?」





この態度の違いはなんなの?





「お子様は遅刻しないように早く寝た方がいいんじゃない?」


「ご忠告ありがとう。でも大丈夫。私、遅刻なんて一度もしたことないの。」


「じゃあ、勉強でもすればいいんじゃない?」


「それも大丈夫。頭いいから心配いらないの。」





憎ったらしいー!!!





「可愛くないのね〜。」


「これでも、モテるのよ。」





外見だけは私とそっくりなんだけど、性格は私の方がいいわね。





「お姉ちゃん、男漁りなんか止めてパパにお見合い頼んだ方が賢明よ?」