階段を降りてダイニングに入れば妹3人とお母さんが私を待っていた。





「お姉ちゃんお帰り。」


「ただいま。」





パウンドケーキを盛ったお皿とフォークをテーブルに置いたのはすぐ下の妹でかれん。





名前の通り、可憐な少女。





幼少期は体が弱く、すぐに風邪引いたりそのせいで肺炎になったりと病弱だった。





今も貧血を起こしたりするけど、しょっちゅう病院に行くなんて事はなくなった。





「ありさちゃーん、見て見て!」





嬉しそうに小走りで駆けてくる三女のまりあ。





「拾ったのー。ミドリちゃん!」


「……捕ったんじゃなくて?」


「うんっ。学校の帰りにね、道路の脇にいたからなんだろうと思って持ち上げたら目が合ったの!可愛いでしょ〜!」


「…………。」





可愛いって…どれも一緒じゃない?





まりあが持ってるのは掌サイズの小さな亀。





ミドリちゃんって言うのはこの亀の名前なんだと思う。





まりあは言わせてみれば不思議ちゃん。





何考えて、思ってるのか全くわからない。





かれん同様ド級の天然。